山口の自然探訪-周防大島の自然と成り立ち-

201059日) 

●内容
 風光明媚な場所の多い山口県は、珍しい地層や岩石の宝庫でもあります。本講座では、珍しい地層や岩石を観察しながら山口県の成り立ちを考え、自然の恵みを享受し、自然とともに生きる喜びを考えていきます。

●開催日時 5月9日 日曜日 (9:00〜17:00)

●開催場所  周防大島周辺

●講師  ・大和田 正明(大学院理工学研究科・教授)
      ・永尾  隆志(大学院理工学研究科・准教授)
      ・澤井  長雄(大学院理工学研究科・准教授)
      ・阿部   利弥(大学院理工学研究科・准教授)

 ★ 約1億年前に地下20kmの深さにあった岩石(変成岩、火成岩)と1400万年前大地の割れ目から噴出したマグマによって周防大島はつくられました。こうした島を作った岩石を観察し、そのようすから日本列島の成立について考えていきます。この講座では、周防大島の大地の秘密を探ります。見学地は2箇所。「田ノ尻鼻」と「立岩」。天気は曇り空。観察に適したお天気です。

 

ストップ1は「田ノ尻鼻」。大島大橋を渡ると左手に田ノ尻鼻の岬がみえます。

ここでは,地下20kmの深さから地殻変動によって上昇してきた変成岩(一億年前の岩石)を観察しました。

地球の上に住んでいるのだから、地球がどのようにできてきたのかを、現場に足を運んで認識する・・・それが講座の狙いです。

 



説明をする大和田正明先生


大切なのは、現地に行って、限られた情報のなかで、どうしてそうなのかをイメージしながら考えること・・・。

 昼食を食べた後は、ストップ2の「立岩」に移動。名前のとおり、まさに岩がそびえ立っています。高さ約40mの黒色の安山岩です。

ここでは、大地(領家帯花崗岩)の割れ目から噴出した1400万年前の火山岩を観察しました。説明は永尾隆志先生。

立岩の黒色緻密な安山岩は斑晶としてカンラン岩、斜方輝石、単斜輝石があります。岩石を近くで観察すると自形の輝石の斑昌がみつかります。











 

ひととおりの説明を聞いた後は、各々で岩石を観察しました。

「先生、これは何ですか?」「これは違いますか?」と、みなさん、夢中で探しました。

澤井長雄先生や阿部利弥先生も個別の質問に答えます。

 









 

最後の火山の噴火のシミュレーションを

やってみました。

 某社の黒い炭酸飲料に某社のソフト
 
 キャンディを入れると・・・・噴火!!

左の写真は、噴出する瞬間!!

逃げる永尾先生・・・・


講座が終わる頃には、青空が見えてきました。

最後に2010年「山口の自然探訪」講座のみなさんで記念撮影です。