小麦栽培から始めるパンづくり(第1回)



●パンは小麦粉から作ります。強力粉と呼ばれるこの小麦粉は、そのほとんどが外国から輸入された原料をもとに作られます。今、地域でとれた農産物をその地域で食べたい!と思う人が増えてきました。このような声にこたえて、西日本で栽培できる小麦品種「ニシノカオリ」が開発されました。一人でも多くの方に、「ニシノカオリ」を栽培して、その粉でパンを作って頂きたいという思いから、この講座を開講いたします。

 

●開催日時  6月2日 水曜日 (10:00〜15:00)

●開催場所  山口大学:吉田キャンパス(山口市)

●講  師  ・高橋 肇   (農学部・教授)
        ・長砂光治  (農学部附属農場・技術専門職員)

●共  催 山口県農林総合技術センター

★ 第1回目の午前中は、農学部教授の高橋 肇先生による「小麦栽培から始めるパンづくりまでの概要」について講義が行われました。午後からは、農学部附属農場において、附属農場技術専門職員の長砂 光治先生による実践指導(小麦の収穫)がありました。第2回目は,8月25日(水)に山口県農林総合技術センターにおいて,「パンづくりの科学(講義)」、「パンづくりの実習」を行う予定です。


吉田キャンパス農学部が、今回の会場です

パンは小麦粉からつくられ、小麦粉は小麦の粒を製粉してつくられます。さらに、小麦の粒は、播種から収穫まで小麦を栽培することによって得られます。山口県では、これらの声をうけて県産の小麦粉でパンを焼くことのできるパン用の小麦品種ニシノカオリを奨励品種としました。ニシノカオリを普及することで、県産小麦粉の増産を図り、地産地消をすすめるとともに、消費者に身近に農業を理解してもらうことが、当講座のねらいです。



第1回目(6月2日)の講師は、高橋先生と長砂先生です



午前中の講義は、小麦栽培からパンづくりまでの概要を説明します



講義の概要説明をする高橋先生



熱心に講義に耳を傾けています



午後からの実習は、附属農場で行いました



小麦の刈り取りの実技指導をする長砂先生



皆で一斉に刈り取りをします



作業の合間に、小麦の説明をしています



午後の実習は、小麦の刈り取りから脱穀までを行います



試しに電動石臼で製粉をしています