 
演劇とパフォーマンスの現在
やまぐちサタデー・カレッジ2010:現代文化コース
●内容
現代の演劇とパフォーマンスは非常に多様な展開を見せています。その中でもここ数年の特徴を顕著に表している作品をいくつか取り上げて、映像資料によって紹介すると同時に、適宜解説を加えていきます。その後で、受講生の皆さんと意見を交換しながら、「演劇とは何か」、「パフォーマンスとは何か」、あるいは「芸術とは何か」という問題を考察していきます。
●開催日時 6月5日〜6月26日 毎週土曜日 計4回 (13:30〜15:00)
●開催場所 山口大学:吉田キャンパス(山口市)
●講師 田中 均 (人文学部・講師)●田中先生のホームページ
●講義計画
1.6/ 5 都市の記憶を証言する声−−松田正隆氏の仕事
長崎、広島などの「都市の記憶」についての前衛的な演劇作品が高く評価されている松田正隆氏(マレビトの会)
2.6/12 「ツアー・パフォーマンス」とは何か−−《山口市営P》を中心に
観客が街を歩くこと自体をパフォーマンスとして捉え、山口市中心商店街を舞台とする作品も制作した高山明氏(PortB)
3.6/19「日常性のエキスパート」−−リミニ・プロトコルの「ドキュメンタリー演劇」
演技の素人を起用する「ドキュメンタリー演劇」の手法によりドイツで爆発的な人気を収め、NHK「芸術劇場」でも紹介された演出家グループ「リミニ・プロトコル」
4.6/26「外国人出て行け」?−−シュリンゲンジーフの政治的/芸術的パフォーマンス
ウィーン・オペラ座の隣で難民申請者を「展示」するなど、過激なパフォーマンスで社会を挑発し続ける演出家クリストフ・シュリンゲンジーフ
いよいよ、第1回講義の様子。演劇とパフォーマンスの現在を理解するためには・・・と田中均先生の講義が始まりました。
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第1回目の講義は、「都市の記憶を証言する声−−松田正隆氏の仕事 (マレビトの会)」でした。
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≪声紋都市≫(2009年):この作品の主題は、作家本人と父との関係、そして作家の故郷長崎です。
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松田正隆氏は、長崎、広島などの「都市の記憶」についての前衛的な演劇作品が高く評価されています。
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受講生がそれぞれの感想・意見を述べます。ひとりひとりの意見に耳を傾ける田中先生。
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誰かが誰かを代弁する難しさ・・・・、私小説的・・、でもそこから普遍性が見いだせるかも・・など。
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