講座8:こころの健康支援‐誰でもできるうつ病予防-



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内容
 

 

 WHOの疫学調査によれば、うつ病の有病率は人口の3〜5%といわれています。この割合から考えても今では決してめずらしい病気ではありません。誰でも罹患する可能性のある病気と考えたほうがよいでしょう。本講座では、認知行動療法を集団で実施することで、うつ病とその予防について正しく理解していただくと共に、自分自身の考え方や行動パターンと気分との関係についての気づきを深めていただき、こころの健康を保つため何が必要なのかを皆で知恵を出し合っていきたいと思います。従って、複数のグループ(1グループにつき約10名)に分かれ、各グループには個々人が安心して参加できるよう複数のスタッフが加わります。また、自分の状態の変化が一目でわかるように心理検査を実施し、その結果を皆様にお伝えします。




  ●開催日時

 06月15日〜07月13日 毎週土曜日 計5回  10時00分〜12時00分

  ●開催場所  宇部小串キャンパス

  ●講師

・山根俊恵(大学院医学系研究科・教授)
・廣瀬春次(大学院医学系研究科・教授)
・草地仁史(大学院医学系研究科・講師)
・磯村聡子(大学院医学系研究科・助教)
 ほか、医師、看護師複数名

  ●講座の概要
月 日 時 間 講義内容 担当講師
1回目 6月15日(土) 10時00分〜12時00分 うつ病とグループについて理解しよう 草地仁史
磯村聡子ほか
2回目 6月22日(土) 問題点を明らかにし目標を立てよう 草地仁史
磯村聡子ほか
3回目 6月29日(土) 気分と認知の関係に気付こう 草地仁史
廣瀬春次ほか
3回目 7月6日(土) 気持ちが楽になるような考えを見つけよう 山根俊恵
磯村聡子ほか
4回目 7月13日(土) 自分の気分と認知と行動を振り返ろう  山根俊恵
廣瀬春次ほか
  ●受講者数  20人
  ●講座の様子

 
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受講生の声

・小さいグループで話せてよかった。自分の意見、考えが言いやすかった。他の方の考え、意見を自分の中に取り込りやすかった。
諸先生方があまりめだたずに寄り添って私たちの心の底にあるものを引き出してくださった。自分の内にあるものが表現できてよかった。
(60才代・女性)

・講座内容はとても良く満足いくものでした。認知行動療法を学ぶきっかけを作ってくださり大変感謝しています。考え方のクセを知り、
悪循環に陥らずに済む方法を知りました。まるで生まれ変わったような感覚です。ぜひ多くの方に広めていっていただきたいです。(30才代・女性)

・話しやすい態度、環境づくりが工夫されていると思った。全体的に時間が少ないのでゆっくり考える時間がほしかった。考え方のクセを教えるには、
じっくり考える時間が必要なので、20人だけでなく、多くの人が認知行動療法にふれる機会があれば心が軽くなる人がふえるのではないかと思う。
(50才代・女性)