講座の趣旨・目的等 |
古墳時代の外交と軍事を手がかりにして、日本列島における古代国家形成について考古学的な視点から考えます。具体的には、当時の東アジア情勢を踏まえ、山口県域を含む日本列島の諸勢力間でみられる三角縁神獣鏡や筒形銅器といった威信財の移動、また最新の武器の生産や供給がどのような要因によって生じ、それによってどのような関係が成立したかを明らかにし、古代国家形成の過程を跡づけます。 |
開催日時 |
5月2日~8月1日 土曜日 13:30〜15:00 計4回 |
開講場所 |
山口市:吉田キャンパス |
講 師 |
田中 晋作(人文学部・教授)
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講座の概要 |
開講日 |
開講時間 |
講義内容 |
担当講師 |
5月2日(土) |
13:30〜15:00 |
考古学の有用性と限界−モノの移動によって生じるさまざまな関係−
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田中 晋作 |
6月6日(土) |
魏・西晋の威信によって政権を維持した大和盆地東南部地域の勢力 |
7月4日(土) |
朝鮮半島東南部地域の勢力との軍事的関係を背景に台頭した大和盆地北部地域の新勢力
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8月1日(土) |
朝鮮半島への大規模な軍事介入を基軸に勢力を伸張させた百舌鳥・古市古墳群の勢力 |
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申し込み人数 |
37名 |
受講生の声 |
・すごく楽しかったです!!知らない知識を面白い語り口でわかりやすく解説して頂けたので、浅学な自分も頭が良いかのような錯覚におちいることができました。義務教育で習った事のその先に、たくさんの楽しいものがあるのだと再発見できた気がします。(30才代・女性)
・古代国家の形成と言えば、邪馬台国を避けて通るわけにはいかないと思います。先生は近畿説のようですが、私は九州説ですので、そのあたりの議論をしてみたかったです。
(60才代・男性)
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