講座の趣旨・目的等 |
紀元後4世紀は、ローマ帝国の重心が西方から東方へと変化した世界史上の一大転換期であり、それを象徴する出来事のひとつがコンスタンティノープル市の創建でした。この新しい「首都」では、やがて人口増に伴ってインフラ整備が課題となりましたが、特に重要だったのは水道です。本講座では、後期ローマ帝国時代のコンスタンティノープル市の歴史について、4世紀後半に建設され、今もイスタンブール市内に屹立するウァレンス水道橋に焦点を当てて紹介します。 |
開催日時 |
6月24日、7月1日 土曜日 13:30〜16:45 計2回 |
開講場所 |
山口市:吉田キャンパス |
講 師 |
南雲 泰輔(人文学部・講師)
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講座の概要 |
開講日 |
開講時間 |
講義内容 |
担当講師 |
6月24日(土) |
13:30〜15:00 |
後期ローマ帝国の歴史とコンスタンティノープル市 |
南雲 泰輔 |
15:15〜16:45 |
コンスタンティノープル市の水供給の歴史 |
7月1日(土) |
13:30〜15:00 |
ウァレンス水道橋の建設 |
15:15〜16:45 |
ウァレンス水道橋の昔と今 |
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申し込み人数 |
19名 |
受講生の声 |
・沢山の地図や写真などをもとにしてわかりやすく説明していただき、とても興味深く、ローマ時代の人々が少し前まで生活していたような錯覚にさえおちいるようだった。これまで知らなかった街道のつくりや水道をなぜ建設したのかなどもはじめてわかり、歴史のおもしろさも感じることができた。(60才代・女性)
・インフラから見える歴史を興味深く聴くことができました。特にインフラが整備が先で、その内容が大きな人口をまかなうことが出来たことが、首都となった大きな理由の一つとなったとの説は、傾聴に値すると思いました。そしてその水道橋がオスマントルコ時代にも利用されていたことは、彼等もその利用価値を十分認識していたことが判り、ゲルマン人がローマ、南フランスの水道橋を十分利用しなかったと推定されることを考えると、アラブ(イスラム圏)の高度差も見て取れると思いました。(60才代・男性)
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