講座1:皮膚の病気 〜皮膚のしくみと働き、その病気について学ぶ〜


講座の趣旨・目的等 皮膚は私たちの全身を覆い、細菌、寄生虫などの外敵や、熱、紫外線等の環境から身を守る大切な臓器です。しかし、その機能がいったん破たんすると、皮膚感染症やアトピー性皮膚炎、皮膚がん等の様々な皮膚の病気が生じます。本講座では、皮膚のしくみと働きについてまず簡単に解説し、皮膚の様々な病気がどうして、どのように生じるのか、わかりやすくお話しするとともに、その治療について、最新の治療法も含めて解説します。
開催日時 6月16日、6月23日、6月30日、7月7日、7月14日 土曜日 10:00〜11:00 計5回
開講場所 宇部市:小串キャンパス
講 師 伊藤 浩史(大学院医学系研究科・教授)
下村  裕(大学院医学系研究科・教授)
近藤 智子(大学院医学系研究科・講師)
浅野 伸幸(大学院医学系研究科・助教)
下村 尚子(大学院医学系研究科・助教)
講座の概要
開講日 開講時間 講義内容 担当講師
6月16日(土) 11:00〜12:00    ー皮膚のしくみと働きー  
私たちの身体を覆っている皮膚は、体内の様々な臓器を守り、体温調整を行い、触覚、痛覚、温感などの感覚センサーでもある重要な臓器で、細菌、寄生虫などの外敵や、熱、紫外線等の環境から身を守る大切な臓器でもあります。第1回目の講座では、この重要で大切な「皮膚」という臓器の構造と機能について簡単に解説するとともに、いわゆる「発疹」について、どういう種類があって、どういう意味があるのかについてわかりやすく解説します。
伊藤 浩史
6月23日(土) ー身近にひそむ皮膚感染症ー
私たちの周りには、無数の微生物が存在しており、常に私たちヒトと接触しています。微生物には、「細菌」「ウイルス」「真菌」「寄生虫」などがありますが、これらが皮膚に害をもたらすのが皮膚感染症です。痒みや痛み、皮膚の赤みで気づくことが多いですが、放置しておくと重症になるものもあります。第2回目の講座では、日常よく経験する身近な皮膚感染症について解説します。
浅野 伸幸
 6月30日(土) ーアトピー性皮膚炎について〜治療の話を中心に
「湿疹」「皮膚炎」で皮膚科を受診される方は多く、中でもアトピー性皮膚炎はよく知られていますが、「治療が難しい病気」「治らない病気」というイメージをお持ちの方が多いようです。現在アトピー性皮膚炎について、たくさんの情報がインターネットに出回っており、どれを信じたらいいのか悩む方もいらっしゃいます。第3回目の講座では、アトピー性皮膚炎の原因は?治療は?ステロイドの塗り薬は使っても大丈夫なの?という疑問にお答えしていきます。
 下村 尚子
 7月7日(土) ー皮膚のがんー
現在、日本人の2人に1人が「がん」になり、3人に1人が「がん」で亡くなると言われており、「がん」は実は全ての人にとって身近な病気なのです。「がん」は全身の様々な臓器に発生しますが、もちろん皮膚にも発生します。第4回目の講座では、前半で「そもそもどうしてヒトはがんになるのか」といった「がん」についての基本知識について、後半で皮膚に生じる代表的な「がん」にどのようなものがあるかについて解説します。
 近藤 智子
 7月14日(土) ー皮膚腫瘍の診療の実際 ー
皮膚は外に露出している臓器です。したがって、皮膚に何らかの「できもの(腫瘍)」が生じた際には、他の臓器に比べて容易に気づくことが可能です。皮膚腫瘍には良性のものから悪性のものまでさまざまなものがありますが、特に悪性(がん)の場合には、早期発見・早期治療が最も重要です。第5回目の講座では、皮膚腫瘍の種類や見た目(臨床像)についてご紹介するとともに、皮膚がんの発生を防ぐための対策や、早めに皮膚がんを見つけるためのコツなどを解説します。さらに、過去数年間で飛躍的に進歩した皮膚がんの最新の治療法についてご紹介します。
 下村  裕
共 催 (一社)山口大学医師会
後 援 宇部市
申し込み人数 26名
受講生の声 ・専門的な事が少し聞けて、全体的におもしろかったです。 アトピーについて、もう少し、詳しくゆっくり聞けたらよかったです。(70才代以上・女性)

・最近のトピックスがきけてよかったです。(50才代・女性)